I'm putting on my clothes.
We are going out soon, so you need to put on some clean clothes.
When she came in, I'm just putting on that red trousers.
★英語の勉強をしてるのだから日本語を読むのは必要最低限に留めるべき。
文法書などで長々と日本語の解説が書かれているようなものは避けた方が賢明です。基礎的な文法知識はもちろん必要です。しかしTOEIC800点レベルく らいまでは、むしろ習うより慣れろの精神が重要です。日本語の解説を読むのは訳や簡単な文法解説など、必要最低限に留めるのが好ましいです。
★解らない所で止まるな
英語を勉強する上で一番避けたい事の一つが「解らなくて立ち止まる」という事です。習うより慣れろの観点から言うと一定時間内に出来るだけ多くの英文に触 れた方が良いのです。ですから解らない時はすぐに日本語の訳、解説を読みましょう。また、今の実力にそぐわない高度な教材に手を出すのは控えましょう。た だ、高度な教材には一つだけメリットが有って、それをやる事で、他の教材が簡単に感じられるようになるためです。その目的で一日1ページとかやるのは非常 に有効ですが、それ以上やると時間のロスとストレスから効率が悪化するので、止めた方が良いです。
★「捨てる勇」気が一番大切
日本語の解説を読んでもどうしても解らない場合は、とりあえず放っておいて先に進みましょう。それよりもまずは英語に慣れる事です。そしてそういう箇所は ラインマーカーを引いたり、付箋を付けたりしておきましょう。後で(もっと勉強して英語力がついてから)振り返ると意外と簡単に解る場合があります。日本語ペラペラの女子高生でも、難しい経済の本や契約書などは意味が分からない事を考えてください。言語というのは8割理解していれば後は慣れの方が(日常会話や生活の上では)重要なのです。その意味では難しい所は一旦捨てて先に進む習慣をつけましょう。
★メモ書きは必要最低限に
画像を見てください。私の学習初期のものです。長文参考書の隙間に動詞の変化や用法などがビッシリ書かれています。これらは全くの無駄ではありませんでしたが、今思うと多大な時間の浪費をしていたと思います。というのは学習初期というのは出て来る単語がみな目新しいので、それらをメモしておきたい衝動にかられるのですが、学習が進むにつれて、そうした単語は繰り返し出て来るために、一々書かないでも解りきった事として脳にインプットされていくからです。ですから初期の段階では出来るだけ書かずに、その時間を新しい英文を読んだりする事に充当した方が効率的です。後で見返すと「何解りきったような事を書いてるんだろ」って感じになるからです。
書かない方が良い理由はそれだけではありません。英語は日本語の漢字のように字そのものの書き方を憶えるのに苦労する事はありません。24文字のアルファベットの書き方を忘れるというような事はほぼ無いのです。重要なのはつづりなのですが、これはパソコンのキーワードをタップすれば自然と憶える事が出来ますし、本を読んでいる時などの場合は(つづりが不安だったら)指でエアー書きすれば済みます。ですから現代の英語学習において「書く」という事の必要性は非常に薄いのです。とはいえ私は書くのが非常に好きで、それは実際、記憶の定着や後から読み直した時に役立つ部分もあります。しかし、その一方で「勉強したぞ」という自己満足の面も非常に強いのです。そして何より多大な時間を消費します。効率化を追求するなら、書くのは必要最低限に留めるのが賢明です。
★「一冊の本を徹底的に読み込め」は間違い
すこなくとも私はそう思います。例えば夏目漱石の坊ちゃんを徹底的に繰り返し読んだからといって、それだけで日本語がペラペラになるという事があり得るで しょうか?もちろん、繰り返し読む価値の有る本は有ります。しかしそれは一部であり、基本とするべき戦略ではありません。出来るだけ多くの英文に触れ、 様々な表現方法やクセに触れながら、それらに共通するコアとなる英語勘を養うという事が重要なのです。
文法書についても同じ事が言えます。実際、文法書を書くような専門家の間でも「アイツの書いた本は全然ダメだ」とか、「あの本は結構良いけど、関係副詞の 説明がイマイチだよね」みたいな事は結構あるはずなのです。皆さんが「徹底的に読み込もう」と思って購入した本がそういう本である可能性もあります。です から出来るだけ多くの先生の話を聞いた方が良いのです。歴史の勉強に例えると、一人の先生の関ヶ原の戦いについての解説を繰り返し聞くより、5人6人の先生から聞いた方が色々な側面から捉える事が出来て理解が深まりますよね。それと同じ事です。
★単語帳には手を出すな
書店に行くと多くの単語帳が売られていますが、それらには手を出さない方が賢明です。特に25歳〜35歳くらいの人で、高卒程度の英語力から数年でTOEIC700〜800点を目指すんだというような人は絶対に手をださないでください。大学生や高校生で、これから10年20年時間をかけて英語の勉強をするんだという気構えの人や、英語の専門家を目指すような人の場合は単語帳を使う意味が有るかもしれません。
なぜ単語帳はやらない方が良いのかというと、まず「development=開発」みたいな事を頭の中で繰り返し唱えるような行為は「英語をやってる」とは言わないか らです。少なくとも一つのセンテンス、出来れば中〜長文を読まないと意味がありません。ココで「短文がついてる単語帳もあるじゃないか」と思われるかもし れません。しかし、それらは大体申し訳程度で、中々英語力アップに繋がりにくいものです。また、単語帳を買って来て、自分で短文をつくり書き込んで行くな どの方法もあります。しかしこれは時間がかかるうえ、何より学習途上の自分が書いたような短文には後で繰り返し読むほどの価値や深みが無いはずです。こう した事をふまえた上で、やはり「単語帳には手をだすべきでは無い」と言えるのです。オススメは「長文とセットで単語を憶えて行く」という本です。これらは 非常に有用ですし後述しますが私の勧める勉強法の中で核となる教材です。私は実際、何度も単語帳にトライしましたが、その度に「単語帳は煮ても焼いても食えない」という結論にいたりました。尤も前述したように膨大な時間がある場合や学者を目指す場合は別かもしれません。
★簡単に見える本は実は難しい。まずは中レベルを選べ
勉強を始めた頃は、簡単な単語で書かれている教材を選びがちです。また、それを売りにしている教材もあります。しかし、むしろそういった本ほど本当は難し い部分があります。そもそも、難しい単語というのは「複雑な内容を一語に詰め込んでいる」ものですから、そうした単語を使う事によって文章自体は単純化す ると言う面があります。反対に簡単な単語だけで文章を書こうとすると文章の構造自体はややこしくなる場合があります。実際、簡単な単語で書かれている教材 の文章は、割と高度な英語勘を要求するものが多いです。かと言ってあまりにも高度な単語を用いて書かれた文章は、それはそれで難しい部分があるものです。 ですから学習初期は中程度の難易度の単語で書かれた教材を選ぶようにしましょう。
★リスニングを重視するべき
学習初期は意味を把握している英文素材が少ないため、リスニングがおろそかになりがちで、そのぶんリスニングの上達も遅れがちです。しかしリスニングに よって英語のリズムを掴む事がリーディングにも大きくプラスに働きます。ですから、学習初期からリスニングは重視し、CDのついている教材を選んで使い、 意味を把握した英文はかならず聞くようにしましょう。これで上達の速度が違って来ます。
★初心者必須、目からウロコのリスニング勉強法
ところで学習初期、リスニングに使える英文素材が少ない人に特にオススメしたいリスニングの練習法があります。具体的には「意味は分からなくていいので、 単語だけ追いかけて英語を聞く」というものです。まだ意味を読解していないCD付き長文教材や、YOUTUBEのCNN STUDENT NEWS などのように英語字幕付きの音声素材が使えます。これを一日少なくとも5分、出来れば10分続けてください。出て来る単語の6~7割意味が分かる素材であ れば充分使えます。これは多くの人がクリア出来る条件でしょう。なぜなら単語にはTHISやYOUなどの基本的なものも含まれるからです。繰り返しますが 文章の意味は理解出来なくて構いません。むしろ意味を取ろうとしないで、単語の発音や単語と単語の繋がりの発音の仕方に意識を集中させてください。
★長文は何回か繰り返し読んだ方が良いが、繰り返し過ぎに注意
画像の「登」という漢字をずっと見つめてみてください。形の感じ方が変わって来て混乱してきませんか? 一つの漢字を凝視していると、逆に意味が解らなくなってしまう現象の事を「ゲシュタルト崩壊」と言いますが、これは英語を読んでいる時にも起こります。
も ちろん、同じ文章を2〜3回 繰り返し読む事は重要です。しかし、あまり繰り返し過ぎると逆に意味が頭に入って来にくくなり、無駄に時間を食うので止めておきましょう。一度に5回も6 回も繰り返し読むのでは無く、一度に読むのは2〜3回にしておき、間をあけて再度読む方がずっと効率的です。

★問題集は殆どやる必要が無い
受験勉強のクセなどで英語を勉強する時に問題を解くというクセが有る人もいると思いますが、TOEIC800点くらいまでなら必要ありません。そもそも問 題というのはある意味で「おまえら、ちゃんと勉強してるだろうな?」って言う事を確認する性悪説に基づいたものなのですから、自発的に勉強しようとしてい る人には必要ありません。考えている時間が勿体ないだけです。ただ例外もあって、例えば瞬時に日本語から英作する問題などは会話力を磨く上で有効ですし、 TOEIC用の文法問題集なども、問題の傾向や特徴を掴む上で有効な面はあります。しかし繰り返しますが800点レベルまでなら、自力で解く必要はありま せん。いきなり答えを見て解説を読んで良いです。時間を有効に使いましょう。
★洋書は読むなまだ早い
少し英語が出来るようになると、電車の中とかで気取って洋書を読みたくなったりしますが、効率的に一定のレベルまで到達したいのならむしろ避けてくださ い。まず第一に洋書には訳が無いので解らない所で立ち止まる時間が多くなり時間をロスします。さらに同じ話題の文章を何ページも読む事になるので出て来る 単語も限定的なものになりがちです。また同じ著者の書いた文章を何ページも読む事になるので、様々な文法的クセや表現に親しむ事も出来ません。ですから、 1〜4ページくらいで一つの話題について書かれている長文をまとめた日本製の教材を使うようにしましょう。
★イギリス英語の発音になれておこう
多くの教材のリスニング教材はアメリカ英語が中心になっている場合が多いですが、少し発音やイントネーションが違うイギリス英語を聞く練習をしておかない とTOEIC受験では苦労します。なので、教材を購入する場合、出来るだけイギリス英語の音声が収録されているものを選びましょう。TOEIC対策本はだ いたいOKです。ちなみにオーストラリアやカナダの発音はアメリカの発音とそう変わりないので大丈夫です。ただイギリス式だけは学習初期から意識して聞く ようにした方が良いです。私もそうでしたが、初心者が見落としやすいポイントです。
★ブログやツイッター、フェイスブックを利用してアウトプット能力を磨く
これは多くの人が言っている事ですね。ある程度の英語力がついてきたらバンバン英作文してアウトプット能力を磨いて行きましょう。返信が来やすいという点 でツイッターはコミュニケーション能力を高めるのに適していますが、弱点もあります。それはツイッターは140文字という制限のため、かなり省略された英 語が使われており読解が難しいという点です。また英語の140文字で表現出来る内容は日本語の140文字の半分以下くらいです。たとえば「英語」という2 文字の日本語に該当するのは「english」という7文字のアルファベットですね。ですからツイッターを使って英語でコミュニケーションを取るのは非常 に難しい事だと思っておいた方が良いです。代表的なのは主語の省略でツイッター英語ではほとんどの場合主語が(発信者自身であれば)省略されます。解り きった事だからです。例えば「love this movie」の訳はツイッターの場合は多くの場合「この映画(私は)大好き」であり「この映画を愛しなさい」ではありません。この点については「英語は主 語を省略しない」という教科書的理論では無く、生の英語感覚を磨く上でプラスになる部分はあります。
★日常会話の短文フレーズ集は使わない
日常会話で使うフレーズ集みたいな本が多く出版されています。そしてそれらは多くの場合、簡単な単語と短い文章で書かれているので、初心者にも手を出しや すそうに思われるでしょう。しかし実はそれらの本は難しいのです。なぜなら日本語で言うと「50歩100歩だよ」とか「寝ても覚めても音楽の事を考えて る」みたいな表現が多いからです。これらの場合、文法は省略されたりして基礎的なものでは有りませんし、他の言い方でも可能です。例えば日本語初心者の場 合、「50歩100歩」よりも「だいたい同じ」の方が言いやすいし「寝ても覚めても〜」よりも「ずっと〜してる」の方が言いやすいですね。英語でも同じ事 です。ですからあの種の本はむしろ、ある程度の英語力を身につけた人がネイティブとのコミュニケーションを円滑にするための教材であると考えてください。 また、前後の脈略の無い短い文章から意味イメージを把握しなければならないので、その面でも難しい教材と言えます。特にビジネス英語の側面が大きい TOEICではあまり重視されないものです。知っておいて損は無いし、最終的にはやるべきですが、TOEIC800までを効率的にというテーマにおいては 優先順位は低いです。
★英語の歌で発音筋トレーニング
ある程度、リスニングが出来るようになったら好きな英語の歌を2~3曲憶えて口ずさめるようにしましょう。英語特有の口の動かし方がトレーニング出来るの で発音の上達に繋がります。若い事アメリカに留学していた友人がいましたが、口元が外国人ぽかったです。英語の「発音筋」が鍛えられた結果だと思います。
★一冊の本は3回に分けて読むつもりで
長文の問題集などは、一回で完璧に理解しようと思って読むのでは無く、3回くらいに分けて読んだ方が方が良いです。一回で完璧に理解しようとすると先に進 むのが遅くなりますし、その結果途中で挫折しやすいからです。そうでは無く1回目はザッと読み、2回目は丹念に辞書を引いて精読し、3回目では速読出来る ようにする、等と計画を立てて、1回あたりに費やす時間を短縮しましょう。同じ文章を時間を開けて何度も読む事により、記憶の定着も上がります。リスニン グに関しても、1回目は単語だけを聞き取る、2回目は意味を把握して聞き取る、3回目は本を見ないで聞き取る等すると良いでしょう。
★TPOに応じた勉強法を確立する
隙間時間の有効活用が英語勉強のカギです。電車内では小さめの本を読むだけの勉強法が最適ですし、通勤ラッシュでもワイヤレスイヤホン等を使ってリスニン グの練習が可能です。逆に通勤ラッシュ時に本を読んだり、電車の座席でラインマーカーを引いたりメモを書き込んだりというのはTPOに応じた勉強法とは言 えません。その他にも社員食堂で落ち着いて参考書を読めるような人は少ないと思いますが、そういった場合でもYOUTUBEの英語字幕付き動画でリスニン グしたり等はやりやすいでしょう。歩いている時でもリスニングは出来ますが、イヤホンは片耳だけにしましょう。イヤホンは耳が悪くなりやすいですし、何よ り接近する車や自転車に気がつかずに危険だからです。
★対話形式になっている長文集を使おう
基本的に長文集は新聞記事や論説のような物が多いですが、そうしたものばかりを読んでいると、疑問文とそれに対する受け答えの能力が向上しません。もちろ ん、新聞記事みたいな長文を読む事も重要ですが、それと同時に対話形式になっている参考書も使って行くようにしましょう。下記画像の教材などはおすすめで す。
★教材は使えるかどうかで選べ
教材を選ぶ時、内容ももちろん重要なのですが「使えるかどうか」つまり使い勝手の良さも重要なファクターです。つまり、持ち運びやすいサイズ、英文と日本 語解説のバランス、メモ書きのための適度な余白など、そうした部分も考えましょう。例えば日本語解説が多すぎるのは勿論良く有りませんが、少なすぎても辞 書を引いたりする頻度が増えて効率の点ではマイナスになります。後は当然ですがネイティブによる監修を受けている教材の方が良いです。
★勉強と練習の区別をつける
よく日本の英語教育では英語が喋れるようにならないと言われますが、なぜかというとそれは「勉強」しかしていないからです。英語を使えるようになるために は「勉強」だけでは無く「練習」が必要なのです。日本語訳を知らないリスニングで7割意味を取れるようにしたり、簡単な疑問文に応えるイメージトレーニン グをしたり、思いついた事を英語に転換するトレーニング等がそれにあたります。先に書いた「意味を取らずに単語だけ聞き取るリスニング」も典型的な「ト レーニング」の一種です。「勉強」も必要ですが「トレーニング」が無いと英語は使えるようになりません。
まず800点取って使う環境に
We are going out soon, so you need to put on some clean clothes.
When she came in, I'm just putting on that red trousers.

★英語の勉強をしてるのだから日本語を読むのは必要最低限に留めるべき。
文法書などで長々と日本語の解説が書かれているようなものは避けた方が賢明です。基礎的な文法知識はもちろん必要です。しかしTOEIC800点レベルく らいまでは、むしろ習うより慣れろの精神が重要です。日本語の解説を読むのは訳や簡単な文法解説など、必要最低限に留めるのが好ましいです。
★解らない所で止まるな
英語を勉強する上で一番避けたい事の一つが「解らなくて立ち止まる」という事です。習うより慣れろの観点から言うと一定時間内に出来るだけ多くの英文に触 れた方が良いのです。ですから解らない時はすぐに日本語の訳、解説を読みましょう。また、今の実力にそぐわない高度な教材に手を出すのは控えましょう。た だ、高度な教材には一つだけメリットが有って、それをやる事で、他の教材が簡単に感じられるようになるためです。その目的で一日1ページとかやるのは非常 に有効ですが、それ以上やると時間のロスとストレスから効率が悪化するので、止めた方が良いです。
★「捨てる勇」気が一番大切
日本語の解説を読んでもどうしても解らない場合は、とりあえず放っておいて先に進みましょう。それよりもまずは英語に慣れる事です。そしてそういう箇所は ラインマーカーを引いたり、付箋を付けたりしておきましょう。後で(もっと勉強して英語力がついてから)振り返ると意外と簡単に解る場合があります。日本語ペラペラの女子高生でも、難しい経済の本や契約書などは意味が分からない事を考えてください。言語というのは8割理解していれば後は慣れの方が(日常会話や生活の上では)重要なのです。その意味では難しい所は一旦捨てて先に進む習慣をつけましょう。
★メモ書きは必要最低限に
画像を見てください。私の学習初期のものです。長文参考書の隙間に動詞の変化や用法などがビッシリ書かれています。これらは全くの無駄ではありませんでしたが、今思うと多大な時間の浪費をしていたと思います。というのは学習初期というのは出て来る単語がみな目新しいので、それらをメモしておきたい衝動にかられるのですが、学習が進むにつれて、そうした単語は繰り返し出て来るために、一々書かないでも解りきった事として脳にインプットされていくからです。ですから初期の段階では出来るだけ書かずに、その時間を新しい英文を読んだりする事に充当した方が効率的です。後で見返すと「何解りきったような事を書いてるんだろ」って感じになるからです。
書かない方が良い理由はそれだけではありません。英語は日本語の漢字のように字そのものの書き方を憶えるのに苦労する事はありません。24文字のアルファベットの書き方を忘れるというような事はほぼ無いのです。重要なのはつづりなのですが、これはパソコンのキーワードをタップすれば自然と憶える事が出来ますし、本を読んでいる時などの場合は(つづりが不安だったら)指でエアー書きすれば済みます。ですから現代の英語学習において「書く」という事の必要性は非常に薄いのです。とはいえ私は書くのが非常に好きで、それは実際、記憶の定着や後から読み直した時に役立つ部分もあります。しかし、その一方で「勉強したぞ」という自己満足の面も非常に強いのです。そして何より多大な時間を消費します。効率化を追求するなら、書くのは必要最低限に留めるのが賢明です。
★「一冊の本を徹底的に読み込め」は間違い
すこなくとも私はそう思います。例えば夏目漱石の坊ちゃんを徹底的に繰り返し読んだからといって、それだけで日本語がペラペラになるという事があり得るで しょうか?もちろん、繰り返し読む価値の有る本は有ります。しかしそれは一部であり、基本とするべき戦略ではありません。出来るだけ多くの英文に触れ、 様々な表現方法やクセに触れながら、それらに共通するコアとなる英語勘を養うという事が重要なのです。
文法書についても同じ事が言えます。実際、文法書を書くような専門家の間でも「アイツの書いた本は全然ダメだ」とか、「あの本は結構良いけど、関係副詞の 説明がイマイチだよね」みたいな事は結構あるはずなのです。皆さんが「徹底的に読み込もう」と思って購入した本がそういう本である可能性もあります。です から出来るだけ多くの先生の話を聞いた方が良いのです。歴史の勉強に例えると、一人の先生の関ヶ原の戦いについての解説を繰り返し聞くより、5人6人の先生から聞いた方が色々な側面から捉える事が出来て理解が深まりますよね。それと同じ事です。
★単語帳には手を出すな
書店に行くと多くの単語帳が売られていますが、それらには手を出さない方が賢明です。特に25歳〜35歳くらいの人で、高卒程度の英語力から数年でTOEIC700〜800点を目指すんだというような人は絶対に手をださないでください。大学生や高校生で、これから10年20年時間をかけて英語の勉強をするんだという気構えの人や、英語の専門家を目指すような人の場合は単語帳を使う意味が有るかもしれません。
なぜ単語帳はやらない方が良いのかというと、まず「development=開発」みたいな事を頭の中で繰り返し唱えるような行為は「英語をやってる」とは言わないか らです。少なくとも一つのセンテンス、出来れば中〜長文を読まないと意味がありません。ココで「短文がついてる単語帳もあるじゃないか」と思われるかもし れません。しかし、それらは大体申し訳程度で、中々英語力アップに繋がりにくいものです。また、単語帳を買って来て、自分で短文をつくり書き込んで行くな どの方法もあります。しかしこれは時間がかかるうえ、何より学習途上の自分が書いたような短文には後で繰り返し読むほどの価値や深みが無いはずです。こう した事をふまえた上で、やはり「単語帳には手をだすべきでは無い」と言えるのです。オススメは「長文とセットで単語を憶えて行く」という本です。これらは 非常に有用ですし後述しますが私の勧める勉強法の中で核となる教材です。私は実際、何度も単語帳にトライしましたが、その度に「単語帳は煮ても焼いても食えない」という結論にいたりました。尤も前述したように膨大な時間がある場合や学者を目指す場合は別かもしれません。
★簡単に見える本は実は難しい。まずは中レベルを選べ
勉強を始めた頃は、簡単な単語で書かれている教材を選びがちです。また、それを売りにしている教材もあります。しかし、むしろそういった本ほど本当は難し い部分があります。そもそも、難しい単語というのは「複雑な内容を一語に詰め込んでいる」ものですから、そうした単語を使う事によって文章自体は単純化す ると言う面があります。反対に簡単な単語だけで文章を書こうとすると文章の構造自体はややこしくなる場合があります。実際、簡単な単語で書かれている教材 の文章は、割と高度な英語勘を要求するものが多いです。かと言ってあまりにも高度な単語を用いて書かれた文章は、それはそれで難しい部分があるものです。 ですから学習初期は中程度の難易度の単語で書かれた教材を選ぶようにしましょう。
★リスニングを重視するべき
学習初期は意味を把握している英文素材が少ないため、リスニングがおろそかになりがちで、そのぶんリスニングの上達も遅れがちです。しかしリスニングに よって英語のリズムを掴む事がリーディングにも大きくプラスに働きます。ですから、学習初期からリスニングは重視し、CDのついている教材を選んで使い、 意味を把握した英文はかならず聞くようにしましょう。これで上達の速度が違って来ます。
★初心者必須、目からウロコのリスニング勉強法
ところで学習初期、リスニングに使える英文素材が少ない人に特にオススメしたいリスニングの練習法があります。具体的には「意味は分からなくていいので、 単語だけ追いかけて英語を聞く」というものです。まだ意味を読解していないCD付き長文教材や、YOUTUBEのCNN STUDENT NEWS などのように英語字幕付きの音声素材が使えます。これを一日少なくとも5分、出来れば10分続けてください。出て来る単語の6~7割意味が分かる素材であ れば充分使えます。これは多くの人がクリア出来る条件でしょう。なぜなら単語にはTHISやYOUなどの基本的なものも含まれるからです。繰り返しますが 文章の意味は理解出来なくて構いません。むしろ意味を取ろうとしないで、単語の発音や単語と単語の繋がりの発音の仕方に意識を集中させてください。
★長文は何回か繰り返し読んだ方が良いが、繰り返し過ぎに注意
画像の「登」という漢字をずっと見つめてみてください。形の感じ方が変わって来て混乱してきませんか? 一つの漢字を凝視していると、逆に意味が解らなくなってしまう現象の事を「ゲシュタルト崩壊」と言いますが、これは英語を読んでいる時にも起こります。
も ちろん、同じ文章を2〜3回 繰り返し読む事は重要です。しかし、あまり繰り返し過ぎると逆に意味が頭に入って来にくくなり、無駄に時間を食うので止めておきましょう。一度に5回も6 回も繰り返し読むのでは無く、一度に読むのは2〜3回にしておき、間をあけて再度読む方がずっと効率的です。

★問題集は殆どやる必要が無い
受験勉強のクセなどで英語を勉強する時に問題を解くというクセが有る人もいると思いますが、TOEIC800点くらいまでなら必要ありません。そもそも問 題というのはある意味で「おまえら、ちゃんと勉強してるだろうな?」って言う事を確認する性悪説に基づいたものなのですから、自発的に勉強しようとしてい る人には必要ありません。考えている時間が勿体ないだけです。ただ例外もあって、例えば瞬時に日本語から英作する問題などは会話力を磨く上で有効ですし、 TOEIC用の文法問題集なども、問題の傾向や特徴を掴む上で有効な面はあります。しかし繰り返しますが800点レベルまでなら、自力で解く必要はありま せん。いきなり答えを見て解説を読んで良いです。時間を有効に使いましょう。
★洋書は読むなまだ早い
少し英語が出来るようになると、電車の中とかで気取って洋書を読みたくなったりしますが、効率的に一定のレベルまで到達したいのならむしろ避けてくださ い。まず第一に洋書には訳が無いので解らない所で立ち止まる時間が多くなり時間をロスします。さらに同じ話題の文章を何ページも読む事になるので出て来る 単語も限定的なものになりがちです。また同じ著者の書いた文章を何ページも読む事になるので、様々な文法的クセや表現に親しむ事も出来ません。ですから、 1〜4ページくらいで一つの話題について書かれている長文をまとめた日本製の教材を使うようにしましょう。
★イギリス英語の発音になれておこう
多くの教材のリスニング教材はアメリカ英語が中心になっている場合が多いですが、少し発音やイントネーションが違うイギリス英語を聞く練習をしておかない とTOEIC受験では苦労します。なので、教材を購入する場合、出来るだけイギリス英語の音声が収録されているものを選びましょう。TOEIC対策本はだ いたいOKです。ちなみにオーストラリアやカナダの発音はアメリカの発音とそう変わりないので大丈夫です。ただイギリス式だけは学習初期から意識して聞く ようにした方が良いです。私もそうでしたが、初心者が見落としやすいポイントです。
★ブログやツイッター、フェイスブックを利用してアウトプット能力を磨く
これは多くの人が言っている事ですね。ある程度の英語力がついてきたらバンバン英作文してアウトプット能力を磨いて行きましょう。返信が来やすいという点 でツイッターはコミュニケーション能力を高めるのに適していますが、弱点もあります。それはツイッターは140文字という制限のため、かなり省略された英 語が使われており読解が難しいという点です。また英語の140文字で表現出来る内容は日本語の140文字の半分以下くらいです。たとえば「英語」という2 文字の日本語に該当するのは「english」という7文字のアルファベットですね。ですからツイッターを使って英語でコミュニケーションを取るのは非常 に難しい事だと思っておいた方が良いです。代表的なのは主語の省略でツイッター英語ではほとんどの場合主語が(発信者自身であれば)省略されます。解り きった事だからです。例えば「love this movie」の訳はツイッターの場合は多くの場合「この映画(私は)大好き」であり「この映画を愛しなさい」ではありません。この点については「英語は主 語を省略しない」という教科書的理論では無く、生の英語感覚を磨く上でプラスになる部分はあります。
★日常会話の短文フレーズ集は使わない
日常会話で使うフレーズ集みたいな本が多く出版されています。そしてそれらは多くの場合、簡単な単語と短い文章で書かれているので、初心者にも手を出しや すそうに思われるでしょう。しかし実はそれらの本は難しいのです。なぜなら日本語で言うと「50歩100歩だよ」とか「寝ても覚めても音楽の事を考えて る」みたいな表現が多いからです。これらの場合、文法は省略されたりして基礎的なものでは有りませんし、他の言い方でも可能です。例えば日本語初心者の場 合、「50歩100歩」よりも「だいたい同じ」の方が言いやすいし「寝ても覚めても〜」よりも「ずっと〜してる」の方が言いやすいですね。英語でも同じ事 です。ですからあの種の本はむしろ、ある程度の英語力を身につけた人がネイティブとのコミュニケーションを円滑にするための教材であると考えてください。 また、前後の脈略の無い短い文章から意味イメージを把握しなければならないので、その面でも難しい教材と言えます。特にビジネス英語の側面が大きい TOEICではあまり重視されないものです。知っておいて損は無いし、最終的にはやるべきですが、TOEIC800までを効率的にというテーマにおいては 優先順位は低いです。
★英語の歌で発音筋トレーニング
ある程度、リスニングが出来るようになったら好きな英語の歌を2~3曲憶えて口ずさめるようにしましょう。英語特有の口の動かし方がトレーニング出来るの で発音の上達に繋がります。若い事アメリカに留学していた友人がいましたが、口元が外国人ぽかったです。英語の「発音筋」が鍛えられた結果だと思います。
★一冊の本は3回に分けて読むつもりで
長文の問題集などは、一回で完璧に理解しようと思って読むのでは無く、3回くらいに分けて読んだ方が方が良いです。一回で完璧に理解しようとすると先に進 むのが遅くなりますし、その結果途中で挫折しやすいからです。そうでは無く1回目はザッと読み、2回目は丹念に辞書を引いて精読し、3回目では速読出来る ようにする、等と計画を立てて、1回あたりに費やす時間を短縮しましょう。同じ文章を時間を開けて何度も読む事により、記憶の定着も上がります。リスニン グに関しても、1回目は単語だけを聞き取る、2回目は意味を把握して聞き取る、3回目は本を見ないで聞き取る等すると良いでしょう。
★TPOに応じた勉強法を確立する
隙間時間の有効活用が英語勉強のカギです。電車内では小さめの本を読むだけの勉強法が最適ですし、通勤ラッシュでもワイヤレスイヤホン等を使ってリスニン グの練習が可能です。逆に通勤ラッシュ時に本を読んだり、電車の座席でラインマーカーを引いたりメモを書き込んだりというのはTPOに応じた勉強法とは言 えません。その他にも社員食堂で落ち着いて参考書を読めるような人は少ないと思いますが、そういった場合でもYOUTUBEの英語字幕付き動画でリスニン グしたり等はやりやすいでしょう。歩いている時でもリスニングは出来ますが、イヤホンは片耳だけにしましょう。イヤホンは耳が悪くなりやすいですし、何よ り接近する車や自転車に気がつかずに危険だからです。
★対話形式になっている長文集を使おう
基本的に長文集は新聞記事や論説のような物が多いですが、そうしたものばかりを読んでいると、疑問文とそれに対する受け答えの能力が向上しません。もちろ ん、新聞記事みたいな長文を読む事も重要ですが、それと同時に対話形式になっている参考書も使って行くようにしましょう。下記画像の教材などはおすすめで す。
★教材は使えるかどうかで選べ
教材を選ぶ時、内容ももちろん重要なのですが「使えるかどうか」つまり使い勝手の良さも重要なファクターです。つまり、持ち運びやすいサイズ、英文と日本 語解説のバランス、メモ書きのための適度な余白など、そうした部分も考えましょう。例えば日本語解説が多すぎるのは勿論良く有りませんが、少なすぎても辞 書を引いたりする頻度が増えて効率の点ではマイナスになります。後は当然ですがネイティブによる監修を受けている教材の方が良いです。
★勉強と練習の区別をつける
よく日本の英語教育では英語が喋れるようにならないと言われますが、なぜかというとそれは「勉強」しかしていないからです。英語を使えるようになるために は「勉強」だけでは無く「練習」が必要なのです。日本語訳を知らないリスニングで7割意味を取れるようにしたり、簡単な疑問文に応えるイメージトレーニン グをしたり、思いついた事を英語に転換するトレーニング等がそれにあたります。先に書いた「意味を取らずに単語だけ聞き取るリスニング」も典型的な「ト レーニング」の一種です。「勉強」も必要ですが「トレーニング」が無いと英語は使えるようになりません。
まず800点取って使う環境に